| Q 1 |
最近良く聞くエコノミークラス症候群は、下肢静脈瘤だとなりやすいと聞きましたが、本当ですか? |
| A 1 |
飛行機は空高くを飛んでいるので、機内は砂漠以上に乾燥しています。そのため、長時間機内にいると脱水状態になり、血液は固まりやすくなっています。さらに、飛行機の狭い座席に長時間座り続けていると、下肢や骨盤の静脈内で血液が固まりやすくなり(血栓)、立ち上がった際にこれが血流に乗って心臓から肺へと体内を移動して肺の動脈が詰まって肺塞栓症(呼吸困難や心肺停止)をおこしてしまうのがエコノミークラス症候群です。 下肢静脈瘤の患者さんは静脈瘤に血液がたまりやすく血栓ができやすいので、エコノミークラス症候群になりやすいと言われています。 |
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| Q 2 |
「手術しなければ治らない」とお医者さんから言われました。手術が怖いので先延ばしになっています。放置しておくとどうなりますか? |
| A 2 |
下肢静脈瘤は、基本的には良性疾患のため、癌などの悪性疾患と違い致命傷になる可能性の低い疾患です。注意するべきは、Q1で説明した肺塞栓です。また、進行すると、カユミ・治りにくい湿疹・色素沈着を経て、皮膚が潰瘍化したり、また、蜂窩識炎(ばい菌が入って、足が赤く腫れる)にもなりやすくなります。 ここまで進行すると治療を始めてもかなりの時間を要するため、手術をしない場合でも、圧迫ストッキングをしっかり着用して静脈瘤の進行を遅らせることをお勧めします。 |
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| Q 3 |
手術は、血管をしばったり引き抜いてしまう方法と聞いています。そのあと、血液はどこを流れるのですか?大丈夫なのでしょうか? |
| A 3 |
血管は、1本だけではありません。静脈瘤になってしまう血管は、表在静脈といって皮膚の表面近くを流れているものです。この静脈以外に、筋肉の中を貫いている本幹(深部静脈)があります。深部静脈が正常であれば、静脈瘤を患っている血管はない方が血液の循環は良くなります。 |
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| Q 4 |
弾性ストッキングをはくと、あしの調子がよいのですが、このまま治ることはないですか? |
| A 4 |
弾性ストッキングを着用すると足の血液の循環が良くなりますので自覚症状は改善することが多いですが、残念ながら静脈瘤が治ることはありません。 |
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| Q 5 |
飲み薬で効果的なものはありませんか? |
| A 5 |
下肢静脈瘤を切らずに治す説も出ていますが、残念ながら、一部のサプリメントや漢方薬も含めて、飲み薬で静脈瘤が改善したという報告がありません。 |
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| Q 6 |
病院にいったら、下肢静脈瘤だといわれ手術を勧められました。自覚症状がないのですが手術したほうがよいでしょうか? |
| A 6 |
手術の適応は医師によって異なりますが、湿疹や色素沈着・血栓等の合併症のある患者さんには積極的に手術を勧めています。また、足がだるい・痛い・つりやすいといった症状の強い患者さんにも、手術を勧めています。静脈瘤が膨らんでいるのが気になるという、美容的な理由で手術を受けるかどうかは患者さんの希望次第です。 |
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| Q 7 |
現在妊娠3ヶ月です。静脈瘤がでているのですが、友達は出産したら消えるといいます。本当ですか? |
| A 7 |
静脈瘤は出産、特に初産後には軽減することも多いです。ただし、妊娠中は血栓ができてしまうことも多いので、弾性ストッキングの着用をお勧めします。 |
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| Q 8 |
手術しないでも硬化療法という注射で治ると聞きました。本当に治りますか?又、副作用はないのですか? |
| A 8 |
足の付け根や膝の裏の弁が壊れてしまう大・小伏在型静脈瘤の患者さんでは、硬化療法のみでは静脈は治りにくく再発しやすいだけでなく、血栓が心臓から肺に流れてしまう可能性(肺塞栓)が高くなるため、手術よりも硬化療法によって治療することのほうがリスクが高いと考えています。 軽症の静脈瘤は硬化療法で治療しますが、硬化療法は静脈瘤を血栓化して炎症を起こすため、色素沈着・多毛・潰瘍の原因となることもあります。 |
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| Q 9 |
静脈瘤は腕にもできますか? |
| A 9 |
腕にも静脈が拡張して瘤状になることはありますが、その頻度は稀です。その部分に痛みがなければ経過を見て問題ないでしょう。腕を下げると重力で血管が拡張するのは正常のことです。 |
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| Q 10 |
治療中は、スポーツは休まなければダメですか? |
| A 10 |
医師によっていろいろな考え方がありますが、静脈瘤の患者さんにスポーツの制限を一切していない医師もおります。スポーツを止めても立っているだけで静脈瘤が悪化することはありますので、それよりも、弾性ストッキングを着用するなど、適切な管理の方が重要だと思われます。 ただしサッカー等、脚を激しく使うスポーツを行う場合や、脚に痛みがあるなど自覚症状が強い場合は、医師に相談してください。 |
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| Q 11 |
母が下肢静脈瘤です。遺伝すると聞き心配しています。 |
| A 11 |
遺伝の原因は解明されておりませんが、ご両親が静脈瘤であった場合は、その娘さんや息子さんが同じように静脈瘤になるケースが多いです。 |
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| Q 12 |
下肢静脈瘤と肥満は関係がありますか? |
| A 12 |
肥満だと静脈に負担がかかりやすいとの説もありますが、必ずしも因果関係はありません。 |
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| Q 13 |
娘は10才です。なんとなく、血管が浮き出て目立つような気がします。こんな年齢でもなりますか? |
| A 13 |
10代で静脈瘤になることは珍しいですが、先天的な静脈瘤も存在します。ただし、先天的な静脈瘤は治療が困難で、弾性ストッキングの着用で経過を観察することが多いです。 |
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| Q 14 |
静脈瘤によい食べ物はありますか? |
| A 14 |
よく"血液さらさら"といわれますが、これは主として動脈に対するものであり、残念ながら、静脈瘤に良い食べ物はわかっていません。 |
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| Q 15 |
治療を受けた後「重症でないので手術をせずに様子をみましょう」と言われました。様子をみていても平気でしょうか? |
| A 15 |
静脈瘤は一般外科や皮膚科等でも診療されることがありますが、手術の適応の決定には経験豊富な血管外科医の受診をお勧めします。静脈瘤は放置すると徐々に進行して血栓・湿疹・色素沈着等の原因となることもありますので、手術しない場合でも、時々自分でチェックすることも必要です。 |
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| Q 16 |
このまま放置して自然に治ることはありますか? |
| A 16 |
放置すると自然治癒はまず期待できず、たいていは徐々に進行します。 |